前回は、肥厚爪(ひこうづめ)がどういうお爪なのかをお話ししました。
今回は、その続きです。
厚くなったお爪を、そのままにしておくと、どうなっていくのか。
知っておくだけで、早めに気づけることなので、こちらでお話しさせてください。
痛くないから、そのままになりやすい
厚くなったお爪は、痛みがないことも多いお爪です。
「切りにくいけれど、痛くはないから」
そう思って、そのままにされている方がほとんどです。
でも、痛みがないあいだにも少しずつ困りごとが増えていきます。

そのままにしておくと、起こりやすいこと
靴に当たりやすくなります
お爪が厚くなった分だけ、靴の中の余白がなくなりやすくなります。
爪切りが入らなくなります
無理に切ろうとすると、バリッと割れたり深く切りすぎてしまったりします。
丸まりやすくなります
厚いお爪は、まっすぐ平らに伸びにくくなります。
両端が内側に入り込んでくることもあります。
引っかかりやすくなります
靴下やお布団に引っかかって、めくれてしまうことがあります。
汚れがたまりやすくなります
お爪の下に角質がたまってすき間ができ、汚れが入りやすくなります。
いちばんお伝えしたいのは、「悪循環」のこと
ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。
お爪が厚くなると、靴に当たって痛くなります。
痛いと、その指をかばって地面に着けないように歩くようになります。
すると、お爪が下から押し返される力を受けなくなります。
少し難しいお話となりますが…
お爪は、上からの力と下からの力がつり合っていることで、平らな形を保っています。
下からの支えがなくなると、お爪はさらに厚くなったり、丸まったりしていきます。
そしてまた、靴に当たる。
こちらが悪循環の始まりとなります。
だからこそ、早いうちに気づくことが大切だと思っています。

痛みがなくても、気をつけたいとき
厚く浮いたお爪は、上からの衝撃に弱くなっています。
お祭りや駅の人混みで、足を踏まれたとき。
施設などでご一緒されている方の車椅子の車輪が、足先に当たってしまったとき。
物を、足の上に落としてしまったとき。
浮いたお爪がぐっと押されて、内出血をしたり、お爪がはがれてしまったりすることがあります。
その刺激で、お爪がさらに厚くなっていくこともあります。

お爪は、飾りではありません
お爪には、歩くときに指先にかかる力を受け止めて分散させる役割があります。
お爪がしっかりしているから、指先で地面をとらえて踏ん張ることができます。
厚く浮いたお爪では、その役割を果たしにくくなります。
それが、歩きにくさにつながっていくこともあります。
「いつか、ご自分で切れなくなる」前に
厚くなったお爪が、明日急に薄くなることはありません。
お爪は少しずつ入れかわっていくものなので、変化があるとしても、月単位・年単位のお話です。
このままだと、いつかご自分では切れなくなる。
そのときに、周りに切ってくれる人がいるとは限りません。
それが、私がいちばん避けたいと思っている未来です。
看護職として、ご高齢の方のケアに長く関わってきました。
お爪が切れなくなって困っている方をたくさん見てきました。
だからこそ、まだ痛くない今のうちに知っておいていただきたいのです。
まずは、お足をのぞいてみてください
1日1回、お足を見るだけで変化に気づきやすくなります。
お爪の色・厚み・浮いているところはないか。
見えにくければご家族に見てもらってください。
そしてご家族のお足も、一緒に見てあげてください。
次回は、厚くなったお爪とのつきあい方と、毎日の中でできることをお話しします。
「これって、相談していいのかな」くらいの軽いお気持ちでのご来店で大丈夫です。
まずは1歩をお待ちしております。
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入間市のフットケアサロン ふっとケアぷらす 垣本美紗


