そもそも「肥厚爪」とは|足の爪が、厚くなる仕組み

「爪が厚くて、爪切りで切れない」
「爪が濁ってきた」
「母の爪が、いつのまにか切れなくなっていた」

こうしたご相談の多くは、「肥厚爪(ひこうづめ)」と呼ばれる状態です。

あまり聞きなれない言葉だと思います。
ですが、この仕事をしていていちばん多く拝見するのがこのお爪です。

今日から三回に分けて、肥厚爪のお話をさせてください。
気がついたら大変なことになっていた!そうならないためにも。

一回目は、「そもそも肥厚爪とは、どういうお爪なのか」です。

目次

まず、健やかなお爪とは

健やかなお爪は、薄いピンク色をしています。
お爪の下の皮膚にしっかりとくっついているからです。

しかし爪が浮いてしまったところは、白または濁って見えます。

表面はなめらかで、ほんのりツヤがあります。
うっすら向こうが透けるくらいの薄さが、本来のお爪です。

お爪は、指先を守る「ふた」であり、地面を踏みしめるときの「支え」でもあります。

歩くとき、指先には体重がかかります。
その力を下から受け止めて、お肉が広がりすぎないように押さえているのがお爪です。

だから、お爪が健やかであることは、「歩ける足」であることとつながっています。

肥厚爪とは、どういうお爪のことか

お爪が分厚くなっている状態のことを、まとめて肥厚爪と呼びます。

「肥厚爪」は、ひとつの病名ではなく、お爪が分厚くなった状態をまとめて呼ぶ言葉です。
何年も重なって積み上がったお爪も、先の方だけ厚くなったお爪も、根元は薄いのに途中から盛り上がったお爪も。
形はさまざまですが、どれも肥厚爪です。

厚くなってくると、どこまでがお爪で、どこまでがお肉なのかご自分では分からなくなってきます。
だから、爪切りをどこに入れていいのか分からない。

「切れない」のではなく、「どこを切っていいか分からない」。
肥厚爪のご相談は、こんな状態から始まることも少なくありません。

なぜ、お爪は厚くなってしまうのか

きっかけの一つに圧があります。


靴の中でお爪の先がぶつかり続けたり、歩き方のクセでいつも同じところに力がかかる。
その繰り返しで、お爪は先の方から少しずつ皮膚から剥がれていきます。

お爪は、下からの圧を受け止めて指先のお肉を上から押さえている役割をしています。
そのお爪がなくなった場所では、押さえを失ったお肉が先端から盛り上がってきます。

すると、お爪は前に伸びたいのに、盛り上がったお肉にぶつかって前に進めない。
行き場を失ったお爪は、上へ上へと積み重なっていきます。
こうして、お爪は分厚くなっていきます。

年齢を重ねるとお爪の水分が減って乾燥しやすくなり、もともと厚くなりやすくなります。
そこに圧が重なると、進行はより早くなる場合があります。

だからこそ、早めに改善方法を知っていただきたいと思っています。

気づきにくい、肥厚爪という存在

いらしてくださる方の多くは、「なんとなく人と違う気がして」という不安から来られます。
そして、お足を拝見して「やっぱり普通の爪じゃないんですね」と、初めて知る方がほとんどです。

痛みが出るまで、気づかない。
気づいても、「歳のせい」と思ってしまう。
それくらい、肥厚爪は静かに進みます。

肥厚爪は、痛みが出にくいお爪です。
分厚くなっていく途中で、痛みはほとんどありません。
だから、気づかないまま何年も過ぎてしまいます。

サロンに来られるのは、かなり進んでからという方がほとんどです。

爪切りが入らなくなった。
靴に当たって痛くなった。
ご家族に言われた。


そこで初めてご自分のお爪をじっくり見る。
ここまで来てから気づく方が、本当に多いのです。

「爪切りで切れているから、大丈夫」と思っている方も多いです。

でも、切れているからといって健やかなお爪とは限りません。

爪切りは入るけれど、本当は機械で削らないと整えられないほど厚くなっている。
そういうお爪を、これまでたくさん拝見してきました。

ぜひお風呂上がりに、一度だけご家族のお足をのぞいてみてください。
「ちょっと厚いかも」「色が違うかも」
その小さな気づきが、いちばんの予防になります。

来月は、厚くなったお爪をそのままにしておくと、どうなっていくのかをお話しします。

「この爪なんだか変なのかな?相談していいのかな?」
「私の爪も言われてみれば…」
「爪の切り方について相談したい」

ふっとケアぷらすは完全予約制、お一人ずつお時間を設けておりますので安心してご相談いただけます。

まずは一度お爪と向き合う時間から始めてみませんか?

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ふっとケアぷらす 垣本美紗

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