先日、いらしてくださった方が、施術のあとに こうおっしゃいました。
「足を見せるくらいなら、裸を見せるほうがまだましです」
はじめて聞いた言葉ではありません。何人もの方から、同じことを言われてきました。
靴下を脱ぐまでに、少し時間がかかる方がいます。
脱いだあと、「汚くてすみません」と謝る方がいます。
夏でもサンダルを履けない、という方もいます。
お足は、服を着ていれば、誰にも見えません。
だから、何年でも隠していられます。痛くても、恥ずかしくても、誰にも言わずにいられてしまう。
その代わり、ひとりで抱える時間が、どんどん長くなります。
これまで拝見してきたお足には、どれもその方の暮らしが残っています。
どんな靴を履いてきたのか。どんな仕事をしてきたのか。何を我慢してきたのか。
だから、恥ずかしいもの、汚いものだとは、まったく思っていません。
ここでは、お足を見せてくださるまで、待ちます。
話したくないことは、話さなくてかまいません。
その日、話したくなったことだけ、聞かせてください。
長く隠してきた足を、はじめて誰かに見せる。
それは、たぶん、私が思っているよりずっと勇気のいることです。
その時間を、急がずにいられる場所でありたいと思っています。
どうぞ 安心してお越しください。
もう一人で抱えなくて大丈夫です。
まだまだ 長く付き合うお足を一緒に整えていけたら嬉しいです。

