大切な人を、連れてきてくださること

サロンを始めて、もうすぐ一年が経ちます。

この一年、たくさんのお客様にお越しいただきました。

お一人で来てくださる方、ご紹介でいらっしゃった方、勇気を出してご予約くださった方——

本当に、ありがとうございます。

その中で、少しずつ大きく育っていった気持ちがあります。

今日はそれを、お話しさせてください。

それは、「大切な人を、ここに連れてきてくださる」という、ある種の信頼への、感謝の気持ちです。

お母様、お父様を連れてきてくださる娘さん、息子さん。

お義母様を、連れてきてくださるお嫁さん。

おばあ様を気にかけて、お電話をくださるお孫さん。

ご家族の足を、心配して、一緒に来てくださる方。

——その光景を見るたびに、私は、胸の奥が、じんわりと温かくなります。

「足のケア」は、ご本人が困っていらっしゃるのはもちろんなのですが、

それを”気にかけてくれる誰か”がいて、初めて私のもとへ辿り着く、ということがあります。

ご本人は、「もう年だから」「これくらい仕方ない」と諦めていらっしゃるかもしれません。

歩くのが少し億劫になっていても、ご家族に心配をかけたくなくて、口には出さないかもしれません。

そんな時、「お母さん、足、見てもらいに行こうか」と声をかけてくださる方がいらっしゃる。

それは、当たり前のことのように見えて、本当はとても尊いことです。

家族のことを思っているからこそ、変化に気づける。

日々の生活の中で、お母様の歩き方が少し変わったこと、爪の伸び方が気になること、

靴のすり減り方が違うこと——そういう小さな変化に、目を向けられる方がいらっしゃる。

私自身、看護職として、長くご高齢の方・認知症のある方のケアに関わってきました。

ご本人が言葉にできなくても、周りの方が「いつもと違う」「何か気になる」と感じてくださることで、

救われる場面を、何度も見てきました。

足も、同じです。

足は、ご本人がご自分で見ることが、年齢とともに難しくなる場所です。

腰が曲がってくると、爪の先まで手が届かない。

視力が弱くなると、爪と皮膚の境目が見えづらい。

痛みがあっても、「歳のせい」と我慢してしまう。

そんな時に、ご家族が「ちょっと見せて」と声をかけて、「これは一度、誰かに見てもらった方がいいかもしれないね」と気づいてくださる——その気づきの一言が、お父様・お母様の日常を、ぐっと楽にすることがあります。

私のサロンは、そういう”気づいてくださった方”と、お父様・お母様(お義母様、おばあ様)を、

お迎えする場所でありたいと思っています。

当サロンには、お一人でいらっしゃらなくて大丈夫です。

ご家族と一緒にお越しいただき、ご家族はマッサージチェアでゆっくり過ごしていただく

——そんな時間を、お過ごしいただければと思っています。

ご家族の前では「痛い」と言いやすい方もいらっしゃいます。

逆に、ご家族には言えなかったお悩みを、施術の合間にぽろっとお話しくださる方もいらっしゃいます。

そのどちらも、私は大切にしたいと思っています。

ご家族の足を気にかけてくださっている、皆様。

もし、大切なご家族の歩き方が、最近少し変わったように感じる方。

もし、「足が痛い」と、ぽつりと漏らされたのを聞いた方。

もし、ご家族の爪が、ご自身では切れなくなってきていることに気づいた方。

——どうか、その気づきを、大切にしてあげてください。

そして、もしよろしければ、当サロンにご相談ください。ご一緒に、お越しください。

私は、お客様お一人ではなく、そのお客様を思ってくださっているご家族も含めて、お迎えしたいと思っています。

大切な人を、ここに連れてきてくださること。

それは、私にとって、この上ない信頼であり、この仕事を続けていく上で、何よりの励みです。

本当に、ありがとうございます。

ふっとケアぷらす  垣本美紗

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